2018
09.07
Radical graphic artist
身近な自然に不思議な世界を見いだす独特の感性

本誌59号より、新連載『WATER FRONT GALLERY』を担当する絵本作家の村上康成さんは、「幼少より釣りや自然を相手に自らの肉体をフルに使い、真正面から堂々と遊びまくった。その体験が時代を経て、創作活動の内なる糧となっている」と言います。
そうした村上さんの多くの絵本や一枚画には、子どもたちはもちろん、大人たちまで引きこまれる不思議な世界観があり、「童心を忘れきれない大人たち」の心を揺さぶります。
そこで、作品を通して“夢を追い、夢を与え続ける” 村上さんの大好きな渓流釣りに同行し、釣りへの想いと作品に対する取り組み方について話をお聞きしました。

村上康成(むらかみ やすなり)絵本作家

1955年岐阜県生まれ。創作絵本をはじめ、イラストレーション、エッセイ、タブローなど、独自の世界観を幅広く展開し、世代を超えて多くの人々に親しまれている。こと魚釣りへの情熱は強く、自称「みずぎわ族」。生き物たちの息づく自然に身を置くことを、こよなく愛する自然派アーティスト。『ピンクとスノーじいさん』『プレゼント』『ようこそ森へ』ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞、『ピンク! パール!』ブラチスラバ世界絵本原画ビエンナーレ金牌受賞、『森へようこそ』全国カレンダー展特別部門賞受賞、『なつのいけ』日本絵本賞大賞受賞。このほか『さかなつりにいこう!』など作品多数。最新作のイラストエッセイ集に『水ぎわの珍プレー』(講談社)がある。

写真◎狩野イサム Photographs by Isamu Kano
映像制作◎田畑貴章 Movie by Takaaki Tabata

連載企画