WINTER 2021 VOL.67
― 釣りを巡る美術・芸術探訪 ― 水際の奇跡を眺める、もう一つの釣り世界

    ◎ 巻頭インタビュー

  • 3     ウイスキー評論家・ジャーナリスト 土屋 守
    同じ流れ、同じ水の中で
  • ◎ 特集

  • 13   ― 釣りを巡る美術・芸術探訪 ―

    水際の奇跡を眺める、もう一つの釣り世界

  • 15  ◎ 釣り人目線で描く、生命みなぎる原色図譜/長嶋祐成〔魚譜画家〕
  • 21  ◎ 対象を克明に描写し、生命の息吹を表現する/内田 進〔超細密画家〕
  • 25  ◎ 釣り上げてこその美と技/松永正津〔魚拓アーティスト〕
  • 29  ◎ 「魚紋・海老紋」を刻んだ南方の英雄/金城次郎〔陶芸家〕
  • 35  ◎ ガラスの中には「一瞬」と「永遠」がある/ルネ・ラリック〔ガラス工芸作家〕
  • 39  ◎ 釣美人「釣りガール」に見る浮世絵の世界

● 連載コラム

  • 43  ● 魚食発酵コスモロジー − 小泉武夫
  • 45  ● 太公望万歳 ! − 三代目・三遊亭金馬
  • 47  ● うたぐる釣り人 − アーサー・ビナード
  • 49  ● WATER FRONT GALLERY − 村上康成
  • 51  ● 釣人たちの輪舞曲 − 錦織則政
  • 58  ● 【特別企画】アーサー・ビナードの釣りと旅
  • 64  ● 釣具、漁具の歴史とその変貌【釣具物語】
  • 68  ● フィッシング・カフェ・クラブ Fishing Café CLUB

NEXT ISSUE VOL.68 2021年 4月 発行
「北海道・天塩川の釣りと文化」 ― 開拓150年を支えた一本の川 ―

天塩川(てしおがわ)は、アイヌ語で「梁(やな)」を表す「テシ」の名称に由来すると考えられ、一説には「梁・多い・川」を表し、昔から魚影が濃く、アイヌの人々の暮らしを支えてきたといわれています。日本で4番目に 長い流程256kmの河川は、江戸幕府の命を受けた蝦夷地探検家の松浦武四郎が最も苦労した探査行だったといわれ、この時助けを借りたアイヌの古老との会話を元に、「北海道」の地名が命名されました。北見山地天塩岳付近の上流部には、オショロコマやエゾイワナが生息し、かつてチョウザメが生息した名寄盆地では、新たな漁業資源としチョウザメ養殖も行われています。明治期以降に発達したニシン漁・サケマス漁から塩蔵・氷冷の手だてを考案するなど、日本の近代漁業の礎の一助を成したといえます。次号では、天塩川の上流から河口までの流程を通して現代の釣り、ユニークな生態系とアイヌ文化、近代漁労文化などを探ります。