2019
09.06
『Fishing café Vol.63』巻頭インタビュー(前編)
『源流を極め、“歩むために釣る”』登山家・服部文祥(ぶんしょう)
There is more to life than increasing its speed. by Mahatma Gandhi

「自給自足、サバイバル登山という新たな試み」

食料の現地調達を前提とした“サバイバル登山”という新たなスタイルで冒険を重ねる服部文祥氏。
服部氏は、1996年に世界第2位の標高8611m・ヒマラヤK2を登頂し、翌年には厳冬期の黒部横断など、登山家としてのキャリアを積みます。
そうした豊富な登山経験と試行錯誤の連続のなかで、真の自分に向き合った結果見出したのが、自給自足で山に登る“サバイバル登山”というスタイルです。
服部氏が“サバイバル登山”に目覚めた経緯などについて、深山の渓流の畔で、お話をうかがいました。

服部文祥(はっとり ぶんしょう)登山家・著述家

1969年神奈川県横浜市生まれ。1994年東京都立大学フランス文学科卒。 大学時代にワンダーフォーゲル部に所属し、オールラウンドな登山を始める。1996年に世界第2位の高峰であるヒマラヤK2(8611m)を登頂。登山以外にも1992年シルクロード陸路行をはじめ、1994年インド・デリー~コモン岬、1997年ベトナム・ハノイ~ホーチミン、1998年マダガスカル周遊、南北アイルランド周遊など、輪行スタイルでの海外自転車行などを経験。1999年から長期山行に装備と食料を極力もち込まず、食料を現地調達するサバイバル登山を始める。そのスタイルで南アルプス・大井川―三峰川、八幡平・葛根田川―大深沢、白神山地、会津只見、下田川内、日高全山、北アルプス縦断、南アルプス縦断などを踏破する。著書に『サバイバル登山家』(みすず書房)、『サバイバル! 人はズルなしで生きられるのか』(ちくま新書)、『狩猟サバイバル』(みすず書房)、『百年前の山を旅する』(東京新聞出版部)、『サバイバル登山入門』(デコ)、『ツンドラ・サバイバル』(みすず書房)、『獲物山』(笠倉出版社)、『アーバンサバイバル入門』(デコ)、『息子と狩猟に』(新潮社)など

写真◎足立 聡 Photogrphs by Satoshi Adachi
映像制作◎田畑 貴章 Movie by Takaaki Tabata