2019
05.10
『Fishing café Vol.62』巻頭インタビュー(後編)
写真家・西部裕介「写真に宿る“釣り・人・魚”の透明なビジョン」
Vision is The Art of Seeing Things Invisible.

「写真表現と釣りに共通する達成感」

「広告写真の仕事は、頭の中で映像のイメージを仕上げてから作業に取りかかります。しかし、雑誌の仕事は取材先で思わぬ発見があり、そういうところが面白いのだろうなと思います」と、西部祐介氏は言います。
雑誌や広告写真が釣りと共通しているのは、そこではないだろうか。
現場での予期せぬ発見、目的に向かって一直線に進むところは、どちらもシューティング、ハンティングの要素がある。
道具を準備し、現場でセッティングし、段取りを決めていくアプローチの過程も似ており、目的を達成したときの達成感、満足感は、狙った魚を釣ったときの感動に近いと言います。
そこで前回に引き続き、釣りと写真の共通点、そのアプローチやスタンスなどについて、写真家・西部裕介さんのお話をお届けします。

西部裕介(にしべゆうすけ) 写真家

1977年 神戸生まれ。東京水産大学(現東京海洋大学)卒業後、2001年 東京ビジュアルアーツ入学。2005年(株)アマナにて、フォトグラファーとしてのキャリアをスタート。2010年に独立し、広告商品や風景写真を中心に活動。21_21 DESIGN SIGHT「テマヒマ展」「コメ展」、伊東豊雄建築ミュージアムなど長期にわたるプロジェクトに多数参加。プライベートでは漁師と魚を撮り続けている。2008年日経BP広告賞日経ビジネス広告賞、2010年第26回読売広告大賞「読者が選ぶ広告の部」トランスポート部優秀賞、2013年日本雑誌広告賞「第4部マルチプル・特殊加工広告」金賞、2014年カンヌ国際広告賞「アウトドア部門」銅賞、2016年 第83回毎日広告デザイン賞優秀賞など受賞歴多数。

ポートレート写真◎岩切 等 Phptogrphs by Hitoshi Iwakiri
映像制作◎田畑 貴章 Movie by Takaaki Tabata