登山と釣り――。
その根底にあるものは、試行錯誤と挑戦。
歩き続け、竿を振り続けるから夢は実現できる。
竹内洋岳(登山家)
登山好きな祖父の影響を受け、幼少より登山とスキーに親しみ、高校、大学で山岳部に所属し登山の経験を積む。
20歳で初めてヒマラヤの8000メートル峰での登山を経験。
そして、2012年 。ダウラギリ(8167メートル)を登頂し、日本人初、世界で29人目の8000m峰14座、完全登頂を果たした登山家・竹内洋岳氏。
この偉業は、日本の登山界に金字塔を打ち立てたといっても過言ではない。
その竹内氏が今、最も大切にするのは“釣りの時間”。
ロッドを手にし、鋭い絞込みとともにルアーを飛ばすその姿は、世界の屋根を踏破した人間が持つ、繊細にして大胆な気迫がみなぎっている。
「登山に比べ、遥かに釣りは難しい。
しかし、目的を達成するためのプロセスや達成感は近い物がある。
そして、山も魚もその力強さに美しさを秘めている」と竹内氏は語る。
「登山と釣り、釣りと生き方」をテーマに、竹内氏に釣りの魅力を語っていただいた。
1971年東京生まれ。プロ登山家 立正大学客員教授、ICIスポーツ所属。高校、大学の山岳部で本格的な登山を始め、20歳でヒマラヤ8000m峰の登山を経験。その後、ヒマラヤの峰々に挑み続け、2012年5月26日にダウラギリ(8167m)に登頂し、日本人で初めて8000m14座完全登頂を達成。
聞き手◎『Fishing Cafe』編集部(遠藤 昇)
映像制作◎田畑貴章 Movie by Takaaki Tabata