2021
02.26
『Fishing café Vol.67』巻頭インタビューより(後編)
― 同じ流れ、同じ水の中で ―
ウイスキー評論家 ジャーナリスト 土屋 守
My life doesn't add anything

「釣りとウイスキーがあれば、
男はどこででも愉しめる」

世界的なウイスキー評論家として活躍する土屋守氏は、 「英国では素晴らしい蒸留所の近くには必ず、いい釣り場があります。
それは、日本でも同じです」と話します。
英国の男性は、釣りを楽しみながらウイスキーを味わい、 その二つの娯楽は互いに呼応しながら、奥深い文化として歴史を刻んできたそうです。
土屋さんは「ウイスキーと釣りを通して、イギリスの文化にもずいぶん親しみました」、
そして、日本もイギリスも同じ流れの中で文化は熟成するという。

土屋 守(つちや まもる)

ウイスキー評論家、ジャーナリスト
1954年新潟県佐渡市生まれ。県立佐渡高等学校、学習院大学文学部国文学科卒業。大学卒業後、フォトジャーナリストとして6年ほど、インド、チベットに通い、雑誌『太陽』『アサヒグラフ』などにフォトドキュメントを発表。1987年の秋に渡英し1988年から4年間、日本語月刊情報誌『ジャーニー』の編集長を務める。取材で訪れたスコットランドで初めてスコッチウイスキーのシングル・モルトと出会い以降帰国後、英国での生活と取材の経験を生かし、主にスコッチウイスキー、紅茶、ナショナルトラスト、釣りなど、英国のライフスタイルを紹介した著書、エッセイ等を多数発表。1998年ハイランド・ディスティラーズ社より「世界のウイスキーライター5人」の一人として選ばれる。日本初のウイスキー専門誌『The Whisky World』(2005年3月-2016年12月)、『ウイスキー通信』(2001年3月-2016年12月)の編集長として活躍し、現在はその2つを融合させた新雑誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長を務める。NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」(2014年9月-2015年3月)ではウイスキー考証として監修を務めた。『スコッチ・モルト・ウィスキー』(新潮社とんぼの本・共著)出版後、『シングルモルトウイスキー大全』(小学館)、『ウイスキー完全バイブル』(ナツメ社)、『スコッチ三昧』(新潮選書)、『竹鶴政孝とウイスキー』(東京書籍)、『ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー』(祥伝社)他、ウイスキー関連著書多数。また、釣り関連では「渓流釣りVOL.7地球の釣り方」(朔風社・共著、イギリス・アイスランド担当)など欧州の釣り記事を多数執筆。

写真◎足立聡 Photographs by Satoshi Adachi
映像制作◎田畑貴章 Movie by Takaaki Tabata

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