2021
05.28
『Fishing Café Vol.68』特集
「天塩川原野行」より(前編)

北海道北部を流れる天塩川(てしおがわ)は、アイヌ語で「梁(やな)」を表す「テシ」の名称に由来し、一説には「梁・多い・川 」を示すといわれるほど昔から魚影が濃く、アイヌの人々の暮らしを支えてきました。

また、日本でも4番目に長い流程256kmキロのうち、日本海へ注ぐ河口から約160km上流までは、堰など川を横断する工作物が設置されておらず、コンクリート護岸箇所が少ないことも大きな特徴です。

こうした流域の豊かな自然を背景に天塩岳付近の上流部には、黄金色に輝くオショロコマが生息し、中下流部にはビッグレインボーやアメマス、大魚イトウが多くの釣り人を楽しませ、かつてはチョウザメも回遊遡上していたそうです。

この豊かな天塩川で釣りのカヌーツアーをガイドする辻亮太さんのお話をダイジェストムービーでご紹介します。

「悠久の流れを感じ、天塩川と共に生きる」
カヌー&フィッシングガイド 辻 亮多

天塩川の本流に潜むイトウや体高のあるニジマスは、北海道内の釣り人も憧れの対象魚で、カヌーやドリフトボートを使えば岸からではアプローチできないポイントにアクセスでき驚くほど釣果も上がります。

また、カヌーからのアプローチにより、エゾジカやミンク、ヒグマなどの哺乳類、クマタカやオオワシなどの猛禽類など、流域でひっそりと暮らす野生生物を間近で見ることもできます。

北海道の自然を体感させる新しい釣りスタイルを提案するアウトドアガイド・辻亮太さんに話をお聞きしました。

辻亮太(つじ りょうた)

北海道美深町在住、カヌー&フィッシング、アウトドアガイド。
1983年徳島県生まれ。北海道アウトドア協会認定ガイド。雪と寒さへの強い憧れから北海道の大学へ進学。卒業後、夏期は道東でカヌーガイドとして、冬季はや南富良野でスノーアクティビティのガイドとして経験を積む。2014年に独立し道北に拠点を移し「CAMEL」を設立。夏は天塩川や朱鞠内湖などをホームに北海道内外の河川でカヌーキャンプトリップ、ドリフトボートを使ったダウンリバーフィッシングのガイドとして活動。冬はスノーシュー、トレッキングスキー、雪板を使った雪上ガイドを行うなど、北の自然と暮らしにじっくり向き合うスタイルの旅を提案している。
「CAMEL」http://camel-trip.biz

映像制作◎田畑貴章
写真◎足立聡