2020
10.23
『Fishing Café Vol.66』特集
自然派釣り師たちの「未来予想図」より(2)

深山幽谷に住み、源流を知り尽くすことができたなら。あるいは海辺に暮らし、毎日のように釣りができたなら……。

釣りが好きになればなるほど、釣り人の多くは、そんな生活に憧れを抱きます。そして、それを憧れで終わらせず、実行に移した人々がいます。

何が彼らをその地へと突き動かし、どんな困難や喜びがあり、何を得ることができたのか?彼らの人生は日々釣りと共にあり、その暮らしを謳歌しています。

釣り人にとって憧れのライフスタイルを紹介しているVol.66特集より、十勝平野の空と魚に魅せられた熱気球パイロットの小田切光さん、羊蹄山(ようていざん)の麓でB&B営む北村浩一さんにご登場いただき、日々是釣り日和を満喫する、ライフスタイルについて話をお聞きしました。

OUTDOOR GUIDE 北村浩一
音楽と愛犬に囲まれ、羊蹄山の麓で釣り暮らす

「釣りが好きだったんですよ、好きで、好きでたまらないから川を遡上し、森の奥へ奥へと足を踏み入れしまうのです」
釣りが好きだから登山技術を覚え、野営のスキルも身についてくる。たとえ野外でも料理はおいしい方がよいから、料理も勉強するようになる。
そして、気がつけばアウトドア登山用品店を退職し、北海道虻田郡真狩村(あぶたぐんまっかりむら)にB&Bを建てた北村浩一さんは、釣りやカヌー・カヤックのガイドを行うようになったと言います。
羊蹄山の麓で大自然と共に過ごす日々は、苦しさよりも楽しさの方が勝っているという北村さんにお話をうかがいました。

北村浩一(きたむら こういち)

1960年北海道上川郡和寒町生まれ。若い頃から釣りと登山が好きで登山用品店に就職した後新婚旅行で訪れたニュージーランドで快適なフィッシングロッジを体感しB&Bの開業を決意。現在、羊蹄山の麓に建設したログハウスで、奥さまと4匹の愛犬と共にB&B『Goose Berry』を経営。フィッシングガイド、スノーシューハイキング、カヌーガイドなどをこなし、あらゆるアウトドア・アクティビティに精通している。
http://www.goose-berry.com/

映像制作◎田畑貴章
写真◎足立 聡