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(本誌P.33〜36) |
文◎齋藤海仁 写真◎津留崎健
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カジキをねらうスモールボートとして、本誌では24フィートのディーゼル艇を紹介したけれど、これはほんの一例に過ぎない。最近はスモールボートでカジキを釣るアングラーが本当に増えてきたし、そんな勢いを象徴する出来事が今年いくつも見受けられた。
まずはJGFAが主催する国際カジキ釣り大会(JIBT)。これは参加艇100隻以上を誇る世界最大級の大会で、50、60フィートのボートは当たり前。今年で29回目を迎えるという権威のあるこの大会に、なんと23フィートのボートが参加したのだ。もちろん史上最小艇である。艇種はヤンマーのサルパ23というごく普通のフィッシングボート。残念ながら大会はノーフィッシュに終わったけれど、釣りのエリアも戦略も並み居るビッグボートにまったく引けをとらず、大いに注目を浴びていた。
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関西では20フィート台以下のスモールボートに限った「第1回関西ビルフィッシュトーナメント」が開催された。参加艇数は12艇のこぢんまりとした大会で、やはり23フィートのボートが多数エントリーした。釣果は全体でカジキのストライクが1度だけだったものの、スモールボート中心の「関西ビルフィッシュクラブ」も発足し、参加艇数は今後ますます増えるだろう。
極めつけは、カジキをねらえる23フィートのボートをレンタルできるマリーナが仙台と和歌山に登場したこと。23フィートのレンタルボートでカジキがねらえるなんて、数年前には思いもよらなかったこと。もはやカジキ釣りはスモールボートの1種目として、着実にその裾野を広げつつある。
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