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魚と最短距離の釣り (本誌P.29〜32) 文・写真◎大川直
カヤックに乗って釣りをするカヤックフィッシングが楽しい、という話は各方面から聞いていた。とくに盛り上がりを見せているのが、シット・オン・トップというタイプのシーカヤックを操り、海で自由自在に釣りまくる、というもの。対象魚はシーバスに始まり、マダイ、アオリイカなどなど。現在のところ手軽なルアーフィッシングが中心ということだが、エサ釣りも視野に入れるなら相手は限りなく広がっていく。
そんな楽しい遊びを教えてくれたのは、加藤康一さん。カヌー、カヤックに関する定期刊行物すべてに携わる出版人として、業界では非常に名のあるお方。サポート役には、カヤックフィッシングの第一人者である、中村了さんが同行してくれた。完璧の布陣だ。

ロケは静岡県、西伊豆の土肥で行った。波静かな湾内にカヤックは滑り出した。アオリイカ狙いのエギングは不発に終わったが、ラバージギングではマトウダイやホウボウなど、絵になる魚が相手をしてくれた。
カヤックを単なる移動の道具と考えることも出来よう。そのうえで魚に近づく最短距離として選択することも出来る。しかし、それ以上の魅力は、本来はひとつひとつが独立した釣りとカヤックという遊びの融合にある。1+1は2ではなく、2以上になるということ。独特の滑走性と浮遊感。カヤックの持つ特性が、いつもの釣りをいつも以上に楽しいものにしてくれる。ここがカヤックフィッシング最大の魅力。ぜひ、お試しあれ!