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マタギも真っ青の山の達人 (本誌P.21〜24) 文◎木下卓至
本誌でも触れているように、食料として用意するのは米、小麦粉、漬物ぐらいのもので、あとは山菜などを現地調達。食料が極めて少ないので、長期の釣行になっても荷物の量はほとんど変わらないそうだ。気に入った渓を見つけたら、予定を伸ばして滞在なんてことができるのも、現地調達を基本にしているおかげ。2週間も山に入るときでも、60リットルのザックひとつとは恐れ入ります。
テンカラ名人の瀬畑雄三さんにご一緒していただいた黒部・北又谷での源流イワナ釣り。現地で驚いたのが、その野宿スタイルだった。野営道具を背負って渓流を遡上する源流釣りでは、荷物を減らすためにテントやタープはシンプルかつ軽量なものを使うことは知っていた。それでも、テント場に到着して、瀬畑さんがザックからビニールのブルーシートを取り出したときには目を疑った。経費節減が目的ではない。これまで様々なテントやタープを試してきた結果、たどりついたのがブルーシートだったそうな。「水を吸わないから、雨に濡れても重くならないんですよ。パタパタと叩けば水滴が飛んですぐに仕舞えますし、これが最高です」と。
自然と接し、自然と遊ぶとはこういうこと。
もちろん、僕がおいそれと真似できることではない。40年以上の渓通いのなかで、魚のことはもちろん、木や草のことを知り尽くした瀬畑さんならではといえるだろう。20キロの荷物を苦にせず飛び歩く瀬畑さんを見ながら、自然と接し、自然と遊ぶとはこういうことなのだろうと、教えられた気がした。