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野営の夜、釣り人たちは・・・ (本誌P.25〜30) 文◎大川直
キャンプをしながらの釣り。しかも無人島で…。トムソーヤーを引きづるオトコにとっては、心惹かれるスタイルに違いない。舞台は鹿児島県の宇治群島。今回は2泊3日でカンパチを狙った。釣り方はジギングだ。

首尾は上々。初日から数え切れないほどのカンパチがブルーローズを引き絞った。欲をいえば最大が10kgだったこと。30kgクラスが珍しくない宇治群島では少々物足りなかったが…。

避難港に船をとめての野営。自分たちが釣り上げた魚たちにくわえ、漁師でもある船長が、持ち込んでくれたエビや貝を喰らう。面倒なことはしない。刺身にするか焼くだけ。それでも獲れたての海の幸は十分に旨い。酒は鹿児島名産の芋焼酎。

今日のヒットパターンから始まり、これまで釣った大魚の話、明日の秘策…。秋のバショウカジキの群泳の話には、参加した全員が再訪を誓いあう。酔うほどに話は大きくなり、尾ヒレをつけて泳ぎ回る。ふと見上げると無数の星。明日も好天に恵まれそうだ。

「タックルの点検を忘れてた!」、誰かがいい出すと、全員が我も我もと動き出す。

勝負は朝マヅメ。でかいカンパチが口を開けて待っている。