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期待とリスクないまぜのアフリカ行 (本誌P.59〜64) 文◎大川直
「アフリカのモザンビークに行ってくれない?」。それまでアフリカの地を踏んだ経験はなかった。ムクムクと、というより一瞬にして“行きたい病”が発症し、二つ返事で「行きます、行きます」と答えていた。出発10日前のことだ。あとは力技。よく行程を理解しないまま、釣りロマンの出演者、テレビクルーの方々と一緒にマレーシアのコタキナバル、クアラルンプル、南アフリカ共和国のヨハネスブルグ、モザンビークの首都マプート、ペンバと飛行機を乗り継いでホテルに転がり込み一泊。翌朝、船で約7時間、メジュンビ島という無人島へ。移動だけで丸3日間。初めてモザンビークの青い海にルアーが着水したのは4日目の朝だった。
今回の狙いはジギングでイソマグロ、キャスティングでGT。よくある話だがキャプテンのマーティンはとにかく話がデカイ。声もでかければ態度もデカイ。しかし、日を追うごとにその大きな身体も小さく見えてきたし、声も小さくなっていった。これもよくある話。海外の未開拓エリアは、フィッシングプレッシャーがほとんどないだけあって、当たればすごいことになったりする。しかし、未開拓というのはそれだけ情報も少ないためリスクは大きい。それでも今回は40kg弱のGTが出たし、30kgクラスのキハダもキャッチできた。ひとまずは満足というところだろう。パターンが確立されれば、このフィールドはきっと本領を発揮してくるはず。しかし、そのためには多くのアングラーが通う必要があろう。でも、移動時間の長さと旅費がネックだなあ。