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(本誌P.17〜26) |
文◎本誌編集部
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八丈島で行なわれた荒磯釣りのロケでのこと。丸橋英三さんがイシガキダイを釣るというメインエベントと平行して、実はひそかに編集スタッフによる磯釣り初体験の物語も進んでいた。当のスタッフは、フライフィッシング、ルアーフィッシングの釣行経験は多いものの、ちゃんとしたエサ釣りはほとんど経験なし。もちろん磯釣りなど初めてのことだ。磯にソルトウォーター用のフライタックルと餌釣り用のタックルを持ち込むと、まずは餌釣りにチャレンジすることになった。
同行者には宿のご主人で八丈島の釣りガイドでもある中島さんとカメラマンの津留崎さんがいて、幸い先生には恵まれていた。このチャンス逃すまじ。磯の片隅では、さっそく磯釣り教室が開かれることになった。餌にするカニ探しから始まって、仕掛けづくり、そして釣りとなるわけだが、この釣り人は何しろ辛抱が続かない。慣れない餌釣りということもあって、少しの間アタリがないと買い集めてきた仕掛けを総動員して、棚を変え、ウキを変え、はたまたサビキ仕掛けにつけ替えたり。ひょっとして、糸を垂らしている時間よりも、仕掛けをつくっている時間のほうが長いのでは? そう思えるくらいの釣りなので、一向に魚が釣れなくても、途中で飽きるなんてこともなく1日はあっという間に過ぎていくのである。
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試行錯誤の末、ようやく八丈島での初の釣果があがったのは2日目のこと。大きな声に振り向いてみれば、糸の先には可愛らしいチョウチョウウオが・・・。満面に笑みを浮かべる編集スタッフ。これを機に爆釣モードに入った彼は、相変わらずマメに仕掛けを変えながら、時にはフライをキャスティングしながら、ベラ、ブダイ、ハギといった磯の小物を次々と釣り上げていった。これはカンナギという一級磯でのお話。全国のイシダイ師のみなさん、ゴメンナサイ。
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