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スーツ姿の紳士から釣り氏の目へ (本誌P.59〜62) 文◎本誌編集部
「リールの変遷と進化を追う」では、引き続きソルトウォーター・ルアーマンの佐々木洋三さんに、ベアリングの防錆技術『AR-B』によりもたらされたリールの回転性能について語って頂いた。佐々木さんの勤めるサントリー本社応接室内にて話を伺うにとどまった前号だが、釣り師としての本当の姿が見られなかったのが残念でだった。そこで今回は、『AR-B』の性能をフルに体験するため、島根半島沖に浮かぶ隠岐島に根魚を狙いに向かうことに。

船長は、“西日本一の名ガイド“と佐々木さんが信頼する海峡の森田孝志さん。小雨のぱらつくなか、午前7時、全長65フィート、水洗トイレ、冷暖房を完備した「KAIKYO」号に乗り込み、七類港を出航。キャップにレインジャケットを着込んだ佐々木さんの目は、前回の“スーツ姿の紳士“から一転。すでに海底に凄む“大ものを狙う釣り師“の目に変わっていた。

紺碧の海の上にぽかりと浮かぶ緑の島の断崖からは、滝が直接海面へ落ち、釣り以外にも景色も楽しめる最高のロケーション。そんななか佐々木さんは、ブンッブンッブンっとリズミカルにシャクリ続け、音楽でも演奏するかようなその姿にスタッフ一同目を奪われる。水深80メートルほどのヒラマサやアンコウなどの根魚を狙うが、当たりはなし。島に近い水深40~50メートルほどのポイントに移動すると、小振りだが4匹のヒラマサをあっという間に釣り上げてしまった。