Fishing Cafe

Fishing Cafe ProjectWorld Fishing ReportFishing SalonMagazineBSTVMaking of Fishing Cafe
Top of Making






アマゾン一筋23年 (本誌P.25〜30) 文◎本誌編集部
今号の特集「The World's Adventure Fishing」でアマゾンの怪魚釣りを扱うことが決まり、アマゾンとそこに棲む魚に精通した松坂實さんを紹介してもらった。初めてアマゾンを訪れてから23年間で、渡航回数はじつに50回を越えるという松坂さん。単純に均しても1年に2回はアマゾンに行っている計算になる。熱帯魚の輸入販売も手がけているのでビジネスもからんでのことだけれど、それにしてもこの数は半端ではない。

知識と経験を活かして、アマゾンに関する著作も多いが、この「アマゾニア写真紀行」(松坂實著、1992年、フェア・ウインド発行)は圧巻だ。1992年までの12年間に自ら撮り貯めた1万点以上の写真をもとに、1冊にまとめた写真集である。松坂さんの見てきたもののほんの一部にすぎないのだろうけれど、アマゾン流域の自然や生活、そして大好きなナマズや魚のことがビジュアルでストレートに伝わってくる。アマゾンに対する愛情が作り上げた一冊だ。

松坂さんはいま、自然破壊が進むアマゾンのジャングルを守る活動であるピララーラ基金を支援したり、未来を担う子供たちがアマゾンの自然を体験できる自然学校を設立したりしている。本人は「自分が受け取ったものに比べれば、ほんのささやかな恩返し」と笑いながら言うが、このパワーと情熱には頭が下がります。