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釣りジャーナリストたるもの…。  (本誌P.37〜38) 文◎本誌編集部
毎年、解禁になると全国の有名河川を埋め尽くす鮎釣り師たち。彼らが鮎のどんなところに魅力を感じ、どのように鮎にハマっているかを聞いてみたいと思い、『鮎釣り大全』(文藝春秋)などの著作があるジャーナリストの斎藤邦明さんのところへ打ち合わせにうかがった。住いは伊豆下田。新宿から踊り子号に乗ること2時間半。クルマで案内されると、そこは見事に川の真ん前だった。

「東京なんかに住んでいてエコジャーナリストと名乗っても、誰も信じちゃくれないでしょう(笑)」と、ご家族を東京に残して昨年から自然の豊かな下田で一人暮らしをしているという。部屋へ通されると、本棚には釣りと環境関係の文献がぎっしり。・・・と、その脇には大きなイカらしきものの魚拓が一枚。下田港で釣り上げた3kg級のアオリイカのものとのことだ。よく見れば水槽にはウナギがじっと息を潜めているではないか。

聞けばウナギは目の前の川で釣り上げた天然物で、町の料理屋で出されるものよりもよっぽど上物だという。そして海へもクルマで5分という好立地。「昼間は川でウナギ、夜は港でアオリイカ。このへんは魚はまだまだたくさんいるから、釣りをするには最高の環境ですねぇ。いや、もちろん仕事が忙しくないときの話ですよ」と、斎藤さん。『釣りジャーナリストたるものかくあるべし???』。今号で執筆していただいた原稿のストーリーもさもありなんと思わせられる出来事だった。