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本誌では、放浪の俳人・種田山頭火が昭和7年から13年まで住んだ「其中庵」と小郡の町を取材し、その頃はじめたと日記に書かれている「釣り」について紹介しています。
(全て本誌27〜32ページ)
山口県小郡長に建つ「其中庵(ごちゅうあん)」。外観も室内も、当時のままに再現されています。山頭火ファンなら、一度は訪れたい場所ですね。びくを腰にさげ、竿をかついで川へ出かける山頭火の姿がしのばれます。
四帖半の居間と、三帖が二間。さらに広い土間と板間、納戸も押入もあり、ぬれ縁、便所、そして庭つき。「どうや、借りて住むか?」とディレクターが言うと、「ああ、いいですね」とライター。「でも、風呂はないぞ。湯田温泉まで10km。どうや?」「風呂、リフォームします。
「自由律俳句」を知っていますか?5・7・5という定型をくずした自由な音律をもつ俳句で、山頭火はその第一人者。たとえば、山頭火が愛した湯田温泉にある句碑にはこんな句が。
「ちんぽこもおそるるも湧いてあふれる湯」・・・
あれ?これは、5・7・5の定型ですね。失礼しました。さらに内容も、失礼しました。山頭火の自由律俳句は本誌にたくさん紹介していますので、ごらんください。