1982年『日本の川を旅する』で第9回日本ノンフィクション賞新人賞を受賞。 また、1998年毎日スポーツ人賞文化賞を受賞した、カヌーイストでありエッセイストの野田知佑氏。 川や自然への愛情は、作品の随所に見ることができる。
また、フォールディングタイプのカヌーにわずかな野営道具と食料を積み込み、パドルと1本のルアーロッドを携え、日本そして世界の大河を旅したエッセイは抜群の文章力で、多くの“川旅野郎”をその気にさせる。
海水が蒸発し、雨や雪となり大地に降りそそぐ。 そして、いくつもの沢筋が集まり川となり大河となる。 川は大地の生命線だ。“命が流動する旅”ともいうべき、その大いなる流れに漕ぎ出した野田氏のスケールの大きな自然観、魚捕りや釣り、川から見た社会や川と子供、その未来などについて、お話をお聞きした。
語り◎野田知佑 取材・文◎遠藤 昇
|