ANA ホールディングスの代表取締役会長として活躍する、伊東信一郎氏。
幼少より野山を駆け巡り、川を探り、学生時代は釣りや登山などアウトドアスポーツに親しんだ。
なかでも釣りは社会人になってからも、大切なパートナーであったという。
最近の愛読書は、本誌でも活躍する夢枕獏氏の『大江戸釣客伝』。
日本最古の釣り指南書『何かせんろく羨録』を書いたことで知られる津軽采女(うねめ)を主人公に、「生類憐みの令のもとで釣りも禁止」という時代背景のなかで、“釣り模様や楽しさ”を巧みに表現した作品だ。
まさに、釣りの魅力を知り尽くした夢枕獏氏ならではの物語に、「釣りになかなか行けない私自身、共感できる部分が多かった」と、伊東氏はコメントしている。
そこで今回、伊東氏と夢枕獏氏の奄美大島・加計呂麻島プライベート釣行に同行取材し、「釣り談議」を存分に交わしていただいた。