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2006 VOL.24


● 虹鱒7つの物語 その出会いには常に新鮮な感動がある ●


近年、「太平洋サケ科魚類の原種」という説がささやかれ、
にわかに注目を集めるようになった虹鱒=レインボートラウト。
個体自体の生命力と繁殖力の強さ、そして釣り味の楽しさから、
ゲームフィッシュの対象魚として、
国境を越えて世界中の釣り人たちに愛されている魚だ。
日本へは1877年に東京・四谷の井戸水で孵化させた後、
青梅市袖木の養魚池で1000尾が飼育され、
その後、1890年に栃木県の中禅寺湖、
福島県の猪苗代湖へ導入されたのが始まりだ。
しかし、養殖技術が確立されたにもかかわらず、
他のサケ科魚類と同じく、生態自体の研究は進んでいないのが現状だ。
その理由は「環境適応力に優れたこの魚は、世界各地での放流事業により、
さまざまな個体特徴を持ち変化しているからだ」といわれている。
そこで、今号特集では、日本におけるレインボートラウトの移植の
歴史的経緯や生態的特性、また日本で野生化したレインボートラウトの
生息環境的な側面を交えながら、鱒釣り文化の大きな核として
虹鱒=レインボートラウトにまつわる7つの物語を展開する。


写真◎田畑 貴章 知来 要
Photographs by Takaaki Tabata & Yoo Chirai
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