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WINTER 2007 VOL.25


● 日々是釣り日和 高野建三 ●



秋田南大橋橋上の左岸寄り、時間は朝まずめから午前9時前まで。秋田在住のサクラマス釣りの名人に連れて行かれた、とっておきの場所。

右手から滔々と流れる雄物川、右岸奥には小高い丘陵地に工場の煙が垂直に立ち上る。平地には住宅地が広がり、遥か彼方に市のシンボル、太平山が雪化粧し、凛と佇む。

自然と人工構築物が妙にしっくり馴染み、稜線から顔を出したばかりの太陽からは、絶妙な角度で半逆光の日差しが放たれ川面を輝かせている。

秋田県はネイティブサクラマスの宝庫だ。秋田県北部を流れる雄物川は、明治以前に物流の手段として物資を流域各地に貢ぐ川として「御貢川(おものがわ)」、あるいは「御物成川(おもなりがわ)」と呼ばれていた。県内を北西方向に流下し、基川流路延長133キロ、我が国第13位の県内随一の大河川。この川は、近年、サクラマスを狙うルアーマンに注目され、解禁の期間中は全国から釣り人が集まる。
写真・文◎高野建三
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