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2006 VOL.33


● 日々是釣り日和 Photo Essay by 高野建三 ●



久しぶりに“海水浴山女魚”と遊んでみようというので釣友と釣りに出かけた。
行く先は山形県と新潟県の県境に点在する独立河川である。この沿岸一帯は、流程5〜10kmあるかないかという小渓流がいくつも流れ込んでいる。堰堤のある川もあれば、堰堤と呼ぶにはあまりにも小さな砂防堰堤が辛うじて残っている河川もある。
流程の最深部は細い流れとなって樹木や岩場に隠れてしまうのだから、魚の姿なぞは推して知るべしといった風情で大漁などという釣り掘感覚は端からありようはずがない。それなのに、延々600kmの距離を遠征するのには訳がある。表題のとおり、海水浴山女魚と遊ぶためなのである。

写真・文◎高野建三
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