NEXT ISSUE VOL.79 2024年 12月 発行
海流の中の島々を行く
― 小さな島々の釣りと文化 ―
磯釣りの聖地といわれる鹿児島県の甑島(こしきじま)、かつて一本釣り漁師で栄えた瀬戸内海にある山口県の沖家室島(おきかむろじま)など、弧状列島の日本には、独自の漁労文化や魚食文化に培われた島々が点在します。東シナ海は一年を通して根魚に恵まれ回遊魚が巡り、日本海ではサケ、マス、タラなどの寒流系とマイワシ、サバ、ブリ、マグロなどの暖流系魚種が混在する海域が多く、海域ごとに独自の釣り文化を発展させてきました。さらに小さな島には、独特の海神信仰や海人の文化・気質がみられ、随所に凝縮しています。そこで日本各地の島々にスポットをあて、離島ならではの釣り文化、生活文化を釣り人目線でレポートします。