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WINTER 2014 VOL.46


● 巻頭インタビュー◎釣りを芸術の領域までに導こうとする男 −バーニー・シュルツ ●


6歳の時に祖父から習った釣り。フロリダ大学在学中に地元のバストーナメントに初参加。そこで数々の優勝経験を積み、1989年にバストーナメントの最高峰、「バスマスターズ・クラシック」に初出場するほどまでになる。
まるで手品師のように、左右関係なく正確に キャスティングを使い分ける技と身体。一瞬のひらめきを現実のものとしてとらえ、まるでそこに魚がいたのを知っていたかのごとく釣り上げ、優勝カップを手にする明晰な頭脳。 時速百数十キロの猛スピードでボートを操り、どんな悪条件のなかでも人と競い、魚を釣るという過酷なバストーナメントの世界。そのエキサイティングなアメリカ・ショービジネスの世界で30年以上もの間、現役で今なおトップクラスに位置することは、並大抵の才能ではない。
しかも、非常に物静かで、人に対して常に気配りを絶やさない普段の彼が、それほどの世界に居るとは想像もできない。全米各地でトーナメントに参戦するかたわら、バスフィッシングのほかにも、トローリングでのセイルフィッシング、フラットボートでのパーミットやボーンフィッシュのサイトフィッシング。ルアーだけでなく、フライフィッシングまでも楽しみ、そのすべてに一流の技を持つその裏側には、多くのヒューマンストーリーが隠されている。
芸術家ともいうべき、天才・バーニーの素顔に迫った。




取材・文◎遠藤 昇
写真◎津留崎 健
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