19歳で水彩画70作品を収めた
『TROUT』で衝撃的なデビューを果たし、
21世紀のオーデュボンと称されるジェームズ・プロセック。
ひとりの釣り人として、魚や自然界を見つめる
まなざしは、単なる画家としてではなく、
さまざまな分野に影響力を及ぼしている。
その類いまれな才能と実行力は、水彩画の表現を通じて、
欧州、アジア、北アフリカなどマス類の多様性を文書として発表。
世界のネイティブトラウトを求めた広範囲な調査から、
原種保存の必要性を訴えている。
彼は今、自分の生き方に「何を求め、何を描こう」としているのか。
米国・コネチカット州の彼の家に向かった。
取材・文◎遠藤 昇 Text by Noboru Endo 写真◎ディック・アレン Photographs by Dick Allen
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