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● 大人の釣り時間 大岡 玲 ●
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奥日光の標高1400メートルにある神秘的な湖―丸沼。さらにその1キロ東に位置し、標高1700メートルにある白根山の噴火によって堰き止められた幻想的な湖−管沼。丸沼と言えば、現在は釣り人にとって、人気の高いフィールドだ。実はここ、昭和初期から“ゲームフィッシング”を楽しんでいた釣り人たちの憩いの場でもあった。また、もうひとつの湖、管沼。大正時代からつい数年前まで禁漁が続いていた、いわば“今世紀最後の聖域”である。そして2003年秋、丸沼と管沼は燃えるような紅葉に包まれていた。凛とした空気が漂う中、作家・大岡玲はフライロッドを手にし、岸際にあるボートへと乗り込んだ。
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撮影◎高砂淳二
取材協力◎NPO法人 開高健記念会
丸沼温泉環湖荘
管沼キャンプ村
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